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むかしむかしあるところに。
むかしむかし、ある小さな島に、鬼たちが仲良く暮らしていました。
鬼たちの暮らしは決して裕福ではありませんでしたが、お互い助け合って、
毎日が笑顔にあふれていました。
昼は畑や田んぼで農業をする鬼や、牛を育てる鬼、魚釣りをする鬼、
人間たちの社会でいう学校の様なところで勉強をする子鬼もいました。
夜になると、子鬼たちは早くに寝てしまい、大人の鬼は自分たちで作ったお酒をのみ、
毎晩騒いでそれはそれは、楽しく暮らしておりました。
そんな楽しい島ですから、鬼はみな子どもの頃からずっとその島で暮らしています。
島の外に出たこともありません。
ある夜、その日も同じように鬼たちは宴会騒ぎ。
そこから抜け出して、酔いを醒まそうと浜辺を歩く鬼が一人おりました。
すると、大きな船が座礁しているのをみつけました。
「んまぁ。こったらおおきな船、おいらはじめてみたわ。」
松明を掲げて、船の方に向けながら、
「おーい、誰かそこにおるんかーい。」
と、声をかけました。他の鬼たちも、その声を聞いて、
「なんだ、なんだ。」
と、集まってきました。
ゴソゴソ、ゴソゴソ。
船の中から、何やら影が動きました。
「うぅ、俺たち、助かったのか。」
「どうやら、この島には人がいるらしいぞ。」
「よかったよかった、ここで朝が来るのをまとう。」
いそいそと、船の乗組員たちが下りてきました。
「こんなにたくさんいたのか。おーい、お前たち、けがはねぇか。朝まで俺んちに泊まれや。」
「俺んちでもいいぞ。」
「こっちには酒もあんぞ。」
心優しい鬼たちは、次々に船の方に声をかけながら歩き寄りました。
驚いたのは船の乗組員たちです。松明をもった鬼が何人も、こちらに歩いてくるではないですか。
「ひぇぇ。どうかどうか、命だけはご勘弁を。」
と、次々に、海に飛び込んでいきました。
「こんな暗い海にあんぶねぇから。おーい、まてよぉ。」
と、鬼がいくら呼び止めてもしかたありません。
乗組員は一人残らず海に飛び込んでいきました。
さて、鬼たちは困ってしまいました。
なにしろ、自分たちの島しか知らない鬼たちです。
こんな大きな船を見るのもはじめてで、さっきの乗組員たちも、どうやら自分たちとは姿や服装が違っていたような気がします。
仕方がないので、乗組員がいなくなった船の中を調べてみました。
すると、何やらキラキラ光る石や、ピカピカ金色の丸い板がたくさん入った箱をみつけました。
それも、いくつも、いくつも。
「なんだこりゃ。んまぁ、こんな光る石みたことねぇや。きっとこりゃ、さっきの船乗りさんたちの大事なもんだ。
いつか取りに来るかもしれねぇから、洞窟の中の、島の神様のところに置いておこう。」
といって、酔っぱらった足取りの鬼もいましたが、いくつも、いくつも、重たいその箱を洞窟へと運びました。
そして、これはきっとありがたいものだと思った鬼たちは、
「どうかあの船乗りさんがみんな無事にこれを取りに戻ってこれますように。」
と、島の神様とところに祀りました。
その島のまわりは嵐が多く、似たようなことが何度かありました。
そのたびに、鬼たちは船の乗組員たちを助けようとしましたが、みんな海へ逃げてしまいます。
「あれぇ、あんなおっかねぇ顔して逃げなくてもいいのになぁ。」
不思議がったのは鬼たちでした。その日もまた、今度は小さな舟が鬼の島へたどり着きました。
魚釣りに出た若者が漂流し、その島に着いたのですが、おなかがペコペコで気を失っていました。
鬼たちは、
「こりゃぁ大変だべ。このお兄さんは、きっと腹ぁ減らしてるんだ。いや、もしかしたら、あのキラキラ光る石のことを知ってるかもしれねぇ。ようし、神様のところに連れていって、ちゃんと元気になれるようにお願いするべさ。」
と、ヒョイっと担いでみんなで神様の洞窟へ連れて行き、看病しました。
鬼たちはありったけのご馳走で、その若者に元気をつけさせようとしました。
目を覚ました若者、驚いたのはいうまでもありません。
「とんでもねぇことになってしまった・・・。」
しかし、お腹が減っては何もできません。鬼たちが振る舞ったご馳走をたらふく食べながら、
「んまぁ、こいつら鬼は、こんなご馳走をいつも食べてるんだなぁ。」
と思いました。元気になった若者をみて、鬼たちは大喜び。
「えがったえがった。おにいさん、元気になったか。ゆっくりしてけ。そうだ、光る石をみてくれや。」
と、若者をあの箱の前に連れて行きました。
「おいお兄さん、こんなの見たことあるか。」
と、鬼が聞きました。
「なんだ、この宝石に小判。そうか、この鬼たちは、人間から宝石や小判をうばって、
それで毎日こんなご馳走を食べてるんだな。それをこうやって自慢するなんて、許せないやつらだ。」
と、若者は思いましたが、口に出したら何をされるか分かりません。
「いやぁ、こんな宝石も小判も、おら見たことがねぇや。」
と、言いました。
「そうか。こりゃぁ宝石に小判、ってもんかぁ。まぁ兄さんがげんきになったならそんでええがな。」
と、その日もどんちゃん騒ぎの大宴会になりました。
若者が元気になったのがよっぽどうれしかった鬼たち、みんな酔っぱらってグーグーと寝入ってしまいました。
その隙に、若者は小舟で自分の村へと帰っていきました。
翌朝鬼たちは、
「あれぇ。やっぱりどっかに逃げちまった。あんだけご馳走したのになぁ。でも、元気になったからよかったよかった。」
と、残念そうに、でも呑気に、そんなことを口々に話していました。
さて、命からがら自分の村に戻った若者は、村に戻るとすぐに、長老に昨夜の出来事を話しました。
「ギロっとした目でおいらをにらみつけて、たらふくご馳走を食べさせられた。きっとあれは口封じのつもりじゃろと思う。そんで、びっくりするくらいの大判小判に宝石の山。あれはきっと、どこかの村から奪ってきたものにちげぇねぇ。あんなご馳走があるんだ、あれだってどこかから奪ってきたにちげぇねぇ。」
長老はその話を聞いて、村の者を集めました。
「あの島の鬼たちが、いつおらたちの村を襲うかもわからねぇ。だったら、先に、おらたちがあの島の鬼をとっちめてやるしかねぇ。だけども、相手は鬼だ。しかも、何匹も何匹もいるそうだ。とてもじゃねぇけんど、おらたちが何人寄ってたかったところで、手出しはできねぇ。さて、どうすればいいかのう。」
と、長老は皆に意見を求めました。
すると、
「そういえば、川辺のじいさんとばあさんちのところに突然やってきたあの、桃太郎。あいつの力は百人力だそうだ。」
と、ある村人が言いました。
「そうか、では、じいさんとばあさんと、その桃太郎を連れてきておくれ。」
「なるほど。事情は分かりました、僕がその鬼を退治に行きます。」
と、桃太郎はいいました。
「本当に行く気かい。相手は鬼だよ。」
とおじいさんは心配そうにいいました。
「ええ、そんな悪者許すわけにはいきません。そのためには元気をつけなければいけません。
そうだ、きびだんごをたんとつくってくれませんか。」
と、桃太郎がいうと、
「言っても聞かないだろうから、止めはしないけれど、無事で帰ってくるんだよ。
きびだんごなら、わかった、明日の朝までにたんとつくっておこう。」
おばあさんが言いました。
翌朝早く、桃太郎は準備をして村を出ようとしました。
村のはずれで、猿、犬、キジを仲間にして、鬼の住む島へ向かいました。
「おーい、旗を立てた船がやってくるど。」
浜辺で遊んでいた子鬼が大人の鬼を呼びました。
「ほんとだ。こんどは流されてきたような感じではないべな。そうだ、あの若者が知らせて、キラキラの石の持ち主が取りに来たんだべ。」
と、大人の鬼たちは歓迎しようとしました。
その時、空高くから急降下してきたキジに、一人の鬼が目を突かれました。
「うわぁ、何すんだよ。」
あわてている間に、桃太郎と猿と犬をのせた船が上陸しました。
次々に猿と犬は鬼たちに襲いかかります。
「痛いよぉ。やめてくれぇ。」
「参った、参ったよぅ。おらたちは何もしてねぇよう。」
桃太郎は容赦せず、次々に鬼たちを斬りつけ、投げ飛ばし、多くの鬼を殺してしまいました。
鬼たちは、突然のことに驚きながら、逃げまどいましたが、生まれてこのかた、この島しか知らない鬼たちです。
戦ったことはもちろん、武器の一つももっていません。
半分以上の鬼たちが殺されてしまったころ、桃太郎が言いました。
「やい、鬼どもめ。お前たちが宝物を隠し持っているのは分かっているんだ。すぐによこせ。
さもないと、この島の鬼を全滅させてしまうぞ。」
鬼たちは、
「あの光る石や金色の板ですか、どうぞどうぞ、いくらでも持って行ってくだせぇ。でもあれはおいらたちのもんではねぇんだ。大きな船で・・・」
と言いかけましたが、
「やぁいうるさい。大きな船で奪ってきたものなんだろう。すぐによこせ。」
と、桃太郎は鬼の話を聞かずに、宝箱のすべてと、鬼たちが作った作物、食物、お酒をぜんぶを船に乗せて、村へ帰っていきました。
残った鬼たちは、仲間も、食べるものも奪われ、そしていつしか、一人の鬼の姿も島には見えなくなりました。
鬼たちの暮らしは決して裕福ではありませんでしたが、お互い助け合って、
毎日が笑顔にあふれていました。
昼は畑や田んぼで農業をする鬼や、牛を育てる鬼、魚釣りをする鬼、
人間たちの社会でいう学校の様なところで勉強をする子鬼もいました。
夜になると、子鬼たちは早くに寝てしまい、大人の鬼は自分たちで作ったお酒をのみ、
毎晩騒いでそれはそれは、楽しく暮らしておりました。
そんな楽しい島ですから、鬼はみな子どもの頃からずっとその島で暮らしています。
島の外に出たこともありません。
ある夜、その日も同じように鬼たちは宴会騒ぎ。
そこから抜け出して、酔いを醒まそうと浜辺を歩く鬼が一人おりました。
すると、大きな船が座礁しているのをみつけました。
「んまぁ。こったらおおきな船、おいらはじめてみたわ。」
松明を掲げて、船の方に向けながら、
「おーい、誰かそこにおるんかーい。」
と、声をかけました。他の鬼たちも、その声を聞いて、
「なんだ、なんだ。」
と、集まってきました。
ゴソゴソ、ゴソゴソ。
船の中から、何やら影が動きました。
「うぅ、俺たち、助かったのか。」
「どうやら、この島には人がいるらしいぞ。」
「よかったよかった、ここで朝が来るのをまとう。」
いそいそと、船の乗組員たちが下りてきました。
「こんなにたくさんいたのか。おーい、お前たち、けがはねぇか。朝まで俺んちに泊まれや。」
「俺んちでもいいぞ。」
「こっちには酒もあんぞ。」
心優しい鬼たちは、次々に船の方に声をかけながら歩き寄りました。
驚いたのは船の乗組員たちです。松明をもった鬼が何人も、こちらに歩いてくるではないですか。
「ひぇぇ。どうかどうか、命だけはご勘弁を。」
と、次々に、海に飛び込んでいきました。
「こんな暗い海にあんぶねぇから。おーい、まてよぉ。」
と、鬼がいくら呼び止めてもしかたありません。
乗組員は一人残らず海に飛び込んでいきました。
さて、鬼たちは困ってしまいました。
なにしろ、自分たちの島しか知らない鬼たちです。
こんな大きな船を見るのもはじめてで、さっきの乗組員たちも、どうやら自分たちとは姿や服装が違っていたような気がします。
仕方がないので、乗組員がいなくなった船の中を調べてみました。
すると、何やらキラキラ光る石や、ピカピカ金色の丸い板がたくさん入った箱をみつけました。
それも、いくつも、いくつも。
「なんだこりゃ。んまぁ、こんな光る石みたことねぇや。きっとこりゃ、さっきの船乗りさんたちの大事なもんだ。
いつか取りに来るかもしれねぇから、洞窟の中の、島の神様のところに置いておこう。」
といって、酔っぱらった足取りの鬼もいましたが、いくつも、いくつも、重たいその箱を洞窟へと運びました。
そして、これはきっとありがたいものだと思った鬼たちは、
「どうかあの船乗りさんがみんな無事にこれを取りに戻ってこれますように。」
と、島の神様とところに祀りました。
その島のまわりは嵐が多く、似たようなことが何度かありました。
そのたびに、鬼たちは船の乗組員たちを助けようとしましたが、みんな海へ逃げてしまいます。
「あれぇ、あんなおっかねぇ顔して逃げなくてもいいのになぁ。」
不思議がったのは鬼たちでした。その日もまた、今度は小さな舟が鬼の島へたどり着きました。
魚釣りに出た若者が漂流し、その島に着いたのですが、おなかがペコペコで気を失っていました。
鬼たちは、
「こりゃぁ大変だべ。このお兄さんは、きっと腹ぁ減らしてるんだ。いや、もしかしたら、あのキラキラ光る石のことを知ってるかもしれねぇ。ようし、神様のところに連れていって、ちゃんと元気になれるようにお願いするべさ。」
と、ヒョイっと担いでみんなで神様の洞窟へ連れて行き、看病しました。
鬼たちはありったけのご馳走で、その若者に元気をつけさせようとしました。
目を覚ました若者、驚いたのはいうまでもありません。
「とんでもねぇことになってしまった・・・。」
しかし、お腹が減っては何もできません。鬼たちが振る舞ったご馳走をたらふく食べながら、
「んまぁ、こいつら鬼は、こんなご馳走をいつも食べてるんだなぁ。」
と思いました。元気になった若者をみて、鬼たちは大喜び。
「えがったえがった。おにいさん、元気になったか。ゆっくりしてけ。そうだ、光る石をみてくれや。」
と、若者をあの箱の前に連れて行きました。
「おいお兄さん、こんなの見たことあるか。」
と、鬼が聞きました。
「なんだ、この宝石に小判。そうか、この鬼たちは、人間から宝石や小判をうばって、
それで毎日こんなご馳走を食べてるんだな。それをこうやって自慢するなんて、許せないやつらだ。」
と、若者は思いましたが、口に出したら何をされるか分かりません。
「いやぁ、こんな宝石も小判も、おら見たことがねぇや。」
と、言いました。
「そうか。こりゃぁ宝石に小判、ってもんかぁ。まぁ兄さんがげんきになったならそんでええがな。」
と、その日もどんちゃん騒ぎの大宴会になりました。
若者が元気になったのがよっぽどうれしかった鬼たち、みんな酔っぱらってグーグーと寝入ってしまいました。
その隙に、若者は小舟で自分の村へと帰っていきました。
翌朝鬼たちは、
「あれぇ。やっぱりどっかに逃げちまった。あんだけご馳走したのになぁ。でも、元気になったからよかったよかった。」
と、残念そうに、でも呑気に、そんなことを口々に話していました。
さて、命からがら自分の村に戻った若者は、村に戻るとすぐに、長老に昨夜の出来事を話しました。
「ギロっとした目でおいらをにらみつけて、たらふくご馳走を食べさせられた。きっとあれは口封じのつもりじゃろと思う。そんで、びっくりするくらいの大判小判に宝石の山。あれはきっと、どこかの村から奪ってきたものにちげぇねぇ。あんなご馳走があるんだ、あれだってどこかから奪ってきたにちげぇねぇ。」
長老はその話を聞いて、村の者を集めました。
「あの島の鬼たちが、いつおらたちの村を襲うかもわからねぇ。だったら、先に、おらたちがあの島の鬼をとっちめてやるしかねぇ。だけども、相手は鬼だ。しかも、何匹も何匹もいるそうだ。とてもじゃねぇけんど、おらたちが何人寄ってたかったところで、手出しはできねぇ。さて、どうすればいいかのう。」
と、長老は皆に意見を求めました。
すると、
「そういえば、川辺のじいさんとばあさんちのところに突然やってきたあの、桃太郎。あいつの力は百人力だそうだ。」
と、ある村人が言いました。
「そうか、では、じいさんとばあさんと、その桃太郎を連れてきておくれ。」
「なるほど。事情は分かりました、僕がその鬼を退治に行きます。」
と、桃太郎はいいました。
「本当に行く気かい。相手は鬼だよ。」
とおじいさんは心配そうにいいました。
「ええ、そんな悪者許すわけにはいきません。そのためには元気をつけなければいけません。
そうだ、きびだんごをたんとつくってくれませんか。」
と、桃太郎がいうと、
「言っても聞かないだろうから、止めはしないけれど、無事で帰ってくるんだよ。
きびだんごなら、わかった、明日の朝までにたんとつくっておこう。」
おばあさんが言いました。
翌朝早く、桃太郎は準備をして村を出ようとしました。
村のはずれで、猿、犬、キジを仲間にして、鬼の住む島へ向かいました。
「おーい、旗を立てた船がやってくるど。」
浜辺で遊んでいた子鬼が大人の鬼を呼びました。
「ほんとだ。こんどは流されてきたような感じではないべな。そうだ、あの若者が知らせて、キラキラの石の持ち主が取りに来たんだべ。」
と、大人の鬼たちは歓迎しようとしました。
その時、空高くから急降下してきたキジに、一人の鬼が目を突かれました。
「うわぁ、何すんだよ。」
あわてている間に、桃太郎と猿と犬をのせた船が上陸しました。
次々に猿と犬は鬼たちに襲いかかります。
「痛いよぉ。やめてくれぇ。」
「参った、参ったよぅ。おらたちは何もしてねぇよう。」
桃太郎は容赦せず、次々に鬼たちを斬りつけ、投げ飛ばし、多くの鬼を殺してしまいました。
鬼たちは、突然のことに驚きながら、逃げまどいましたが、生まれてこのかた、この島しか知らない鬼たちです。
戦ったことはもちろん、武器の一つももっていません。
半分以上の鬼たちが殺されてしまったころ、桃太郎が言いました。
「やい、鬼どもめ。お前たちが宝物を隠し持っているのは分かっているんだ。すぐによこせ。
さもないと、この島の鬼を全滅させてしまうぞ。」
鬼たちは、
「あの光る石や金色の板ですか、どうぞどうぞ、いくらでも持って行ってくだせぇ。でもあれはおいらたちのもんではねぇんだ。大きな船で・・・」
と言いかけましたが、
「やぁいうるさい。大きな船で奪ってきたものなんだろう。すぐによこせ。」
と、桃太郎は鬼の話を聞かずに、宝箱のすべてと、鬼たちが作った作物、食物、お酒をぜんぶを船に乗せて、村へ帰っていきました。
残った鬼たちは、仲間も、食べるものも奪われ、そしていつしか、一人の鬼の姿も島には見えなくなりました。
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